【厳選】Webマーケティング資格を解説!未経験から転職するには?
未経験からWebマーケティング職を目指す場合、転職に有利な資格はあるのでしょうか。Webマーケターとして活躍するには、実践力が不可欠です。知識だけでなく、実務能力も身につける必要があります。
本記事では、転職に有利に働く厳選したおすすめの資格をご紹介します。未経験からWebマーケティング職を目指す上での資格の必要性や、実践力がつく学習方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
未経験でのWebマーケティング転職に資格は活かせる?
日本のインターネット広告市場は、2021年にマスコミ媒体の広告費を上回り、2022年には3兆912億円に達しました。市場の活況を背景に、Webマーケティングの仕事は需要が高まっています。
出典:令和5年情報通信白書(総務省)
転職希望者にとって有利と考えられる状況にはあるものの、そもそも未経験からの転職は可能なのでしょうか。そして資格の取得は転職に有利に働くのでしょうか。
資格は未経験者の転職の強い味方に!
Webマーケティングの仕事内容は、Web技術を活用して市場調査や集客、広告出稿などを行い、企業のプロモーションの効果を最大化することです。市場が拡大傾向にあることから、Webマーケターは将来性の高い仕事だといえます。
出典:Webマーケティング(ネット広告・販売促進)(厚生労働省)
専門性も求められるWebマーケティングの仕事ですが、実務上、資格は必要ありません。最も求められるのは、データ分析やSNS運用、サイト構築など、知識だけにとどまらない実践力です。
そのため、実務経験や実績がない未経験者にとって、転職活動はそれほど簡単ではないのが実情です。ただし、資格の勉強を通じてマーケティングを体系的に学ぶ経験は、実務経験を補うひとつの方法になり得ます。
Webマーケティング職への転職を目指して資格の学習に励んだ経験は、書類選考や面接でのアピールポイントにもなるでしょう。加えて、選考をさらに有利に進めるには、社会的な信用度が高い国家資格とのダブル取得も一考の価値があります。
20代・30代以降も未経験で転職できる可能性はあり
未経験からの転職状況は、年代によって異なります。20代では、発想力や柔軟性が重視されるポテンシャル採用も一般的です。また、30代以降でも前職の経験が評価される場合もあります。
資格取得は、年齢に関係なく、マーケティングに関する知見の有無を証明する手段となり得ます。
関連資格付|Webマーケティング転職に必要な専門スキル
Webマーケティングには、OfficeやGoogleWorkspaceを使いこなすスキルをはじめ、論理的思考力、企画力など、他職種で培ったスキルも活かせます。そのほかにも、次のような専門スキルが必要です。各スキルが学べる資格と一緒にご紹介します。
データ解析
アクセス数やCVRなどの向上を目的に、数値に基づく分析を行い、改善を行うスキルです。以下の資格取得が役立ちます。
データ解析の学習に役立つ資格
ウェブ解析士
Googleアナリティクス認定資格
統計検定
Webアナリスト検定
Web広告・SNS運用
認知拡大や集客などを目的に、リスティング広告やディスプレイ広告、SNSなどを運用するスキルも求められます。スキル獲得に有益な資格は、下記のとおりです。
Web広告・SNS運用の学習に役立つ資格
Google広告認定資格
Meta認定デジタルマーケティングアソシエイト
IMA検定
SEO
ウェブサイトの上位表示を目指すSEO(検索エンジン最適化)を意識したサイト、コンテンツをつくるためのスキルも重要です。実践を積みながら、次のような資格も検討するとよいでしょう。
SEOの学習に役立つ資格
認定SEOコンサルタント
SEO検定
プログラミング・デザイン
以下の資格取得を通じて、Webマーケティングと関わりのあるプログラミング言語やデザインも磨いておくと、実務で役立ちます。
プログラミング・デザインの学習に役立つ資格
基本情報技術者資格
ウェブデザイン技能検定
その他、Webマーケティング全般を学習できる資格には以下もあります。
- マーケティング・ビジネス実務検定
- ネットマーケティング検定
学んでみたい分野や特に強化したいスキルがある場合は、ぜひ参考にしてみてください。
厳選!Webマーケティング転職に役立つ3つの資格
ここからは、未経験からの転職を目指す方におすすめのWebマーケティング資格を厳選してご紹介します。(※2023年12月現在の情報です)
ウェブ解析士
ウェブ解析を中心に、Webマーケティングの基礎的な知識を学べる民間資格です。ウェブ解析士名簿への登録を通じて資格の証明ができる点や、資格取得を推奨する法人会員があることなどがおすすめの理由です。上級資格として「上級ウェブ解析士」や「ウェブ解析士マスター」もあり、実力に合わせたスキルアップを図れます。
- 費用: 17,600円(税込)
- 学習時間の目安:15〜30時間
- 難易度: 中級
- 合格率:平均合格率64.15%(2022年)
Googleアナリティクス認定資格
Google Analyticsの見方や使用方法などを学習できるGoogle認定の資格です。SEO対策にも役立つだけでなく、Googleが無料で提供している点でもおすすめです。1年間ごとの更新が必要で、不合格でも再受験できます。
- 費用:無料
- 学習時間の目安:人によって異なるが、3時間~10時間程度
- 難易度: 初級~中級
- 合格率:非公開
Google広告認定資格
検索広告、広告ディスプレイ、広告動画などの11つの資格からなり、Google広告に関する知識と実践的な運用を総合的に学べます。国内外で圧倒的なシェア率を誇るGoogle広告を実務で活用する機会は多く、そのGoogleが提供する資格であることがおすすめの理由です。
- 費用:無料
- 学習時間の目安:人によって異なるが、1資格当たり約1.3~4時間程度
- 難易度: 初級~中級
- 合格率:非公開
資格の有効期限はGoogleアナリティクス認定資格と同じく1年間です。
Webマーケティング転職におすすめの国家資格
ここまで見てきたWebマーケティングの資格に加え、次のような関連の国家資格もあると、未経験での転職活動がより有利に進められます。「将来のキャリアパスを見据えた専門性を獲得したい」という方は、取得を検討してみてはいかがでしょうか。
(※2023年12月現在の情報です)
基本情報技術者
ITリテラシーを証明できる国家資格です。ネットワークやデータベースのほか、マネジメント、経営などの広範な知識が問われます。アプリ開発やサイト構築に携わる際にも知見を活かせるでしょう。
- 費用: 7,500円(税込)
- 学習時間の目安: 200時間程度
- 難易度: やや難
- 合格率:20~40%台
中小企業診断士
経営全般に関する知識を学習できる国家資格です。マーケティング理論を学ぶセクションもあり、資格取得を通じて、企業経営も考えられるマーケターを目指せます。
- 費用: 17,800円(税込)
- 学習時間の目安: 1,000時間程度
- 難易度: 難
- 合格率:4〜6%程度
独学orスクール|自分に合ったWebマーケティングの学習方法は?
身につけたいスキルや取得したいWebマーケティングの資格が見つかったら、自分に合った効果的な学習方法を検討しましょう。Webマーケティングの学習方法には、独学とスクールの大きく2つがあります。それぞれのメリット・デメリットは次のとおりです。
独学とスクールのどちらを選択するにしても、知識偏重型の学習では実践力が身につきません。WebサイトやSNSの運用などで実際に手を動かし、データ分析に基づくPDCAを回した経験が実務でも活かされます。
費用をかけずにWebマーケティングを学ぶなら職業訓練校
独学に自信がないときは、スクールでの学習がおすすめです。しかし、「費用が高額では…」と気になる方も少なくないのではないでしょうか。スクールの受講料は、おおよそ16万円から70万円が相場です。
実は、職業訓練校を利用すれば、スクールと同じような教育を費用をかけずに受けられます。
フルリモートでもWebマーケティングの学習が可能に
2023年現在、ハローワークでは家事や育児、介護などで通所制の訓練を受けられない方を対象に、e-ラーニングのコースを提供しています。本来であれば有料の学習内容を、全国どこからでも費用をかけずに無料で学べるのがメリットです。
一定の要件を満たす方は、職業訓練受講給付金も受給できます。
まとめ
未経験からの転職を有利に進めるためには、Webマーケティング資格の取得で知見を得るだけでなく、国家資格とのダブル取得や、実践力を向上させる方法を検討してみるとよいでしょう。
無料で効率的に学習を進めたい方は、職業訓練校を検討してみてはいかがでしょうか。専門的なスキルを積み重ね、マーケターへの転職をぜひ実現させてください。